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最新医学 70巻10号(通巻900号)

特集 大きく変化する神経内分泌腫瘍(NET)の概念と治療
                       



「最新医学」70巻 10号は通巻900号記念号として高久史麿先生と井村裕夫先生による巻頭対談を企画しました。
特集は「大きく変化する神経内分泌腫瘍(NET)の概念と治療」です。


 神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor:NET)は2010年に刊行されたWHO消化器腫瘍分類でNET G1,G2,G3(NEC:neuroendocrine carcinoma)と分類され、世界中の医療現場で用いられるようになりました。特にこの分類法は腫瘍細胞におけるKi67の標識率が薬物治療を含めた治療方針を規定するという点で非常に大きなインパクトとなりました。
 その一方でNETの基礎研究・治療が進展するにつれて、Ki67を中心とした分類も完全という訳ではなく、化学療法を中心とした薬物治療への反応性を考慮した病型の再分化や分子病理学的検索の意義、新薬の登場など様々な問題点も指摘されるようになってきました。
 本特集では膵・消化管NETを中心に診断・治療の最新の知見とこれからの問題点について国内屈指の先生方に詳しく解説して頂きました。 さらに座談会では病理・内科・外科それぞれの領域の第一人者によりNET分類の歴史的変遷から治療の現状まで余すところなくお話いただきました。
 神経内分泌腫瘍の最新情報のすべてをまとめた一冊です。是非ご覧下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
[900号記念対談] 日本医学会 高久 史麿
最新醫學900号の歩みと昨今の医学会・医療界を取り巻く環境 京都大学 井村 裕夫
特集
序論 東北大学 笹野 公伸 1907
[座談会]
NET in 2015 病因と病態の解明に向けて 京都医療センター 島津 章 1909
関西電力病院 河本 泉
(司会) 東北大学 笹野 公伸
[総論]
神経内分泌腫瘍 ―臨床と研究の歴史と現状― 関西電力病院 今村 正之 1921
神経内分泌腫瘍の名称と我が国の疫学の変遷 九州大学 伊藤 鉄英ほか 1927
神経内分泌腫瘍 ―臨床的概要と内分泌学的特色― 京都医療センター 島津 章 1933
消化管NETの内視鏡所見 東北大学 八田 和久ほか 1938
[診断]
胃・十二指腸神経内分泌腫瘍の内視鏡診断と治療方針 愛知県がんセンター中央病院 肱岡 範ほか 1945
EUS-FNA による膵神経内分泌腫瘍診断の実際 東北大学 菅野 敦ほか 1955
膵 ・消化管神経内分泌腫瘍の細胞像の特徴と細胞診の注意点 東北大学 笠島 敦子ほか 1966
神経内分泌腫瘍の病理組織像の最近の概念の変遷 東北大学 笹野 公伸ほか 1971
膵神経内分泌腫瘍の分子遺伝学 国立がん研究センター研究所 谷内田 真一 1977
遺伝性神経内分泌腫瘍
―多発性内分泌腫瘍症1型に伴う膵・消化管 NET―
札幌医科大学 櫻井 晃洋 1985
[治療]
消化管神経内分泌腫瘍の外科的治療 東北薬科大学病院 柴田 近ほか 1991
診療ガイドラインに基づいた膵神経内分泌腫瘍の治療 関西電力病院 河本 泉ほか 1997
薬物療法 国立がんセンター中央病院 森実 千種ほか  2003
膵・消化管原発神経内分泌腫瘍に対する集学的治療
―転移病巣に対する局所療法を中心に―
国立がんセンター中央病院 勝屋 友幾ほか 2009
痛みのClinical neuroscience
(4) 慢性の痛みの疫学 金沢大学 中村 裕之ほか 2016
肉眼解剖学者がみたヒト大脳の立体構造
(7) 外側からのアプローチ(4)前頭斜走路(仮称)と放線冠,下部視放線(マイヤー/フレヒジヒ-マイヤーのループ),紡錘状回と舌状回,グラチオレット管と前交連 金沢医科大学 篠原 治道 2021
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(第34回)  ウォーレン,マーシャルによるヘリコバクター・ピロリ菌発見とその意義 北海道大学 浅香 正博 2026
トピックス
肝内グリコーゲンセンサーと脂肪分解をつなぐ神経性飢餓応答 東京大学 泉田 欣彦 2030
骨細胞による多臓器制御
―造血幹細胞・免疫システムからエネルギー代謝まで―
神戸大学 片山 義雄 2035

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