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最新医学 70巻11号(通巻901号)

特集 骨髄異形成症候群(MDS)-最近の進歩-
                       



「最新医学」70巻 11月特集は「骨髄異形成症候群(MDS)-最近の進歩-」です。


 近年のゲノム解析技術の発展により骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes,MDS)の病態解析は長足の進歩が認められ新たなゲノム、エピゲノム異常とMDSとの関連が明らかになってきています。
 一方、治療に関しても低リスクMDSに対する治療として免疫抑制療法やサイトカイン療法に一定の有効性が確認されており、高リスクMDSでは抗白血病薬として開発された脱メチル化薬が予後を改善させることが示され、MDSのリスク分類に基づいた薬物療法の枠組みが確立されました。さらに、免疫調整薬であるレナリドミドは5q-症候群の貧血に高い有効性を示すことからこの薬理効果の分子機構も明らかになりつつあります。
 本特集ではMDSを取り巻く状況について、基礎から臨床、病態から治療、小児から成人まで、それぞれの第一人者に解説頂きました。また巻頭座談会ではMDSの歴史的経緯から遺伝子研究の現状、移植治療成績まで最前線でご活躍されている先生方をお招きして詳しくお話いただきました。
 本誌でMDSのすべてが分かります。是非ご覧下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 長崎大学 宮﨑 泰司 2055
[座談会]
骨髄異形成症候群研究の最先端 京都大学 小川 誠司 2057
-ゲノムと移植療法- 自治医科大学 神田 善伸
(司会) 長崎大学 宮﨑 泰司
[基礎]
MDSの分子病態 順天堂大学 原田 結花ほか 2069
MDSに認められるゲノム異常 京都大学 小川 誠司 2076
MDSの染色体異常 京都府立医科大学 堀池 重夫 2085
MDS,造血不全の免疫病態 金沢大学 山﨑 宏人 2092
先天性造血不全のゲノム異常 名古屋大学 村松 秀城 2100
[臨床像]
MDSの疫学 -発症頻度と発症要因- 長崎大学 岩永 正子 2106
MDSの診断と臨床像 京都大学 川端 浩ほか 2114
遺伝性骨髄不全症候群におけるMDS 頭回大学 矢部 みはる 2121
MDSの予後予測 長崎大学 波多 智子 2127
[治療]
低リスクMDSに対する治療 獨協医科大学 市川 智ほか 2134
5q-症候群の臨床像と治療 川崎医科大学 木田 潤一郎ほか 2140
高リスクMDSに対する治療 NTT東日本関東病院 臼杵 憲祐 2149
MDSに対する同種造血幹細胞移植 自治医科大学 神田 善伸 2159 
痛みのClinical neuroscience
(5) 痛みの分類と評価法 順天堂大学 井関 雅子 2166
肉眼解剖学者がみたヒト大脳の立体構造
(8) 外側からのアプローチ(5)扁桃体皮質核・尾状核尾部、無名の白紙層(深層)、壁紙・矢状層 金沢医科大学 篠原 治道 2171
トップランナーに聞く
(第55回)革新的再生医療―心臓を創る― 東京女子医科大学 清水 達也  2177
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(第35回)
モノクローナル抗体の開発と抗体医薬の進展
北野病院 渡邊 武 2184
トピックス
卵巣がんに対するベバシズマブ併用化学療法 自治医科大学 近澤 研郎ほか 2192
急性心筋梗塞に対するナノDDSの開発 九州大学 的場 哲哉ほか 2197

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