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最新医学 71巻3号(通巻906号)

特集 がん低侵襲治療の最新知見
                       



「最新医学」71巻 3月特集は「がん低侵襲治療の最新知見」です。


 がんの外科治療は1970年代から1980年代にかけては麻酔や呼吸管理,栄養管理,感染症管理となどの整備とともに根治性追求のための拡大手術が進められてきましたが、1987年にフランスで初めての腹腔鏡下胆嚢摘出術が行われたのを契機に低侵襲性を追及する機運が高まりました。
 その結果として術創を小さくすることにばかり関心が集中してしまう時期もありましたが、傷が小さいだけではなく臓器の機能を温存することこそがんの治療ではないかということが最近注目されています。
 本特集では各領域の最前線で指導的立場にある執筆陣にお願いし、現況と今後の方向性について概説頂きました。また巻頭座談会では「胸腔鏡・腹腔鏡・ロボット支援手術の現状」や「機能温存がん治療の動向」など最前線の話題について国手の先生方にお話し頂きました。
 国民の二人に一人が何らかの悪性腫瘍に罹患する一方でその7割のがんが治療によって治癒する時代に「患者のためのがん低侵襲治療」とは何なのか、ぜひ手にとってお確かめ下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 -がん治療における「低侵襲性」を見つめ直す- 慶應義塾大学 北川 雄光 311
[座談会]
がん低侵襲治療の現状と方向性 東京医科大学 池田 徳彦 313
聖マリアンナ医科大学 鈴木 直
(司会) 慶應義塾大学 北川 雄光
[基礎]
脳腫瘍に対する低侵襲治療 順天堂大学 近藤 聡英ほか 328
頭頸部悪性腫瘍に対する低侵襲治療 東京医科歯科大学 朝蔭 孝宏 334
消化器がんに対する内視鏡治療(消化管) 慶應義塾大学 後藤 修ほか 342
膵胆道がんに対する内視鏡治療の現状 東京医科大学 殿塚 亮祐ほか 348
肺がんに対する低侵襲治療の現状 東京医科大学 池田 徳彦ほか 359
消化管がん(食道・胃・大腸)に対する腹腔鏡下手術の現況 北里大学 山梨 髙広ほか 365
肝胆膵悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術の現状と展望 東邦大学 久保田 喜久ほか 372
内視鏡・腹腔鏡合同手術の現状と展望 がん研有明病院 熊谷 厚志ほか 378
泌尿器科がんに対する腹腔鏡手術・ロボット支援手術 関西医科大学 吉田 崇ほか 386
肝胆膵悪性腫瘍に対する各種局所療法 東京医科歯科大学 伊藤 浩光ほか 392
乳がんに対する低侵襲治療の新展開
ーラジオ波焼灼療法を中心にー
国立がん研究センター 木下 貴之 400
婦人科がんに対する低侵襲治療としての妊孕性温存治療に関する最近の話題 聖マリアンナ医科大学 岩端 秀之ほか 407
重粒子線を用いた低侵襲療がん放射線治療 放射線医学総合研究所 鎌田 正 413
低侵襲内視鏡治療の技術革新に向けた新しい機器の開発 大阪大学 中島 清一 421
痛みのClinical neuroscience
9 (座談会)本邦における慢性痛対策::見えてきた課題 山口大学 田口 俊彦 426
大阪大学 柴田 政彦
東京慈恵会医科大学 北原 雅樹
愛知医科大学 牛田 享宏
肉眼解剖学者がみたヒト大脳の立体構造
(12)外側・下方からのアプローチ(1)海馬 海馬(頭/指,体,尾,采,歯状回,歯状縁,アンモン角,海馬台),嗅内皮質(仮称),脳弓(脚,体,頸,交連前線維,交連後線維),小帯回,脳梁,内側・外側縦条,灰白層,上衣,海馬白板 金沢医科大学 篠原 治道 440
トップランナーに聞く
(第60回)アディポネクチン/アディポネクチン受容体シグナルの全容解明に向けた挑戦 東京大学 岩部 真人 445
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(第39回)
T細胞の抗原認識機構の解明 ―Zinkernagel と Doherty―
京都大学 桂 義元 452
トピックス
膵β細胞の再生 -最近の進歩- 京都大学 伊藤 遼ほか 457
次世代シークエンサを用いた先天性甲状腺機能低下症の遺伝子診断 慶應義塾大学 鳴海 覚志ほか 463

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