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最新医学 71巻5号(通巻909号)

特集 内分泌性高血圧症
                       



「最新医学」71巻 5月特集は「内分泌性高血圧症」です。


 19世紀末から20世紀の高血圧学の進歩を振り返ると、高血圧の発症およびその合併症に関わる臓器として、循環動態を制御する腎臓、心臓・血管が早くから注目され、ホルモンの概念が20世紀初頭に現れた後は、腎臓、副腎の内分泌機能と高血圧の関係が精力的に研究されてきました。
 いわゆる”本態性“高血圧は循環制御臓器の構造的異常の結果ではなく、それら臓器や脳の機能的変調により生じ、その中でホルモンの異常が重要であるという概念が醸成され、ホルモンは二次性高血圧症の原因として重要であるだけではなく高血圧症全体に関わることが認識されてきました。
 本特集では内分泌性高血圧について病因・診断・治療のあらゆる面から最新の研究成果を国内の最前線でご活躍されている先生方に解説して頂きました。
 また巻頭座談会では我が国の医学をリードされている先生方をお招きして内分泌研究の歴史から今話題のPre-emptive medicineも含めて非常に興味深いお話をして頂きました。
 内分泌性高血圧と関係の深いホルモン研究の歴史から二次性高血圧病態解明の今が全て分かる一冊です。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 ―高血圧学において内分泌は王道である― 慶應義塾大学 伊藤 裕 907
[座談会]
高血圧と内分泌学 ―過去・現在・未来― 先端医療振興財団 井村 裕夫 910
東北大学 伊藤 貞嘉
(司会) 慶應義塾大学 伊藤 裕
[基礎]
原発性アルドステロン症における遺伝子異常 広島大学 沖 健司 922
原発性アルドステロン症における区域別副腎支脈採血 横浜労災病院 近藤 真衣ほか 928
CYP11B2 免疫染色がひらく原発性アルドステロン症発症機構の解明 慶應義塾大学 向井 邦晃ほか 935
ACTH非依存性クッシング症候群における分子異常 京都大学 小川 誠司 941
褐色細胞腫/パラガングリオーマにおける遺伝子異常 筑波大学 竹越 一博 949
悪性褐色細胞腫における治療 国立病院機構京都医療センター 成瀬 光栄 959
先端巨大症における高血圧と心血管リスク 神戸大学 髙橋 裕 965
バセドウ病における高血圧と心血管リスク 伊藤病院 吉村 弘 969
原発性副甲状腺機能亢進症における高血圧と心血管リスク 虎の門病院 竹内 靖博 975
肥満と高血圧 大分大学 柴田 洋孝 981
閉塞性睡眠時無呼吸と高血圧 京都大学 立川 良ほか 988
高血圧と「臓器の記憶」 慶應義塾大学 宮下 和季ほか 996
痛みのClinical neuroscience
(11) 慢性疼痛におけるエピジェネティクス機構の理解 星薬科大学 成田 年 1006
肉眼解剖学者がみたヒト大脳の立体構造
(15) 外側・下方からのアプローチ(3)海馬 顆粒層,多形細胞層,脳梁上海馬(外側縦条,内側縦条,灰白層),帯状回小帯(仮),ジアコミニ帯,縁帯内回,終帆 金沢医科大学 篠原 治道 1012
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(第41回) 大脳機能の解明 柳馬場武田クリニック 浅沼 光太郎 1018
トピックス
慢性炎症時のマクロファージ動態のイメージング解析 大阪大学 菊田 順一ほか 1026
非典型溶血性尿毒症症候群の診断のための検査 東京大学 吉田 瑶子ほか 1031
特報 平成27年度 井村臨床研究奨励賞受賞記念論文
心血管病を標的とする認知症の先制医療 国立循環器病研究センター 猪原 匡史 1037
総説
副腎不全の治療
―治療の変遷と現代の糖質コルチコイド補充療法―
八尾徳洲会総合病院 山本 智英 1043

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