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最新医学 71巻6号(通巻910号)

特集 多発性硬化症と視神経脊髄炎:基礎から臨床まで
                       



「最新医学」71巻6月特集は「多発性硬化症と視神経脊髄炎:基礎から臨床まで」です。


 多発性硬化症(Multiple sclerosis, MS)は、中枢神経髄鞘を標的とする脱髄性疾患であり、軸索の脱落、大脳皮質の脱髄巣、そして脳萎縮や脊髄萎縮が障害の進行に大きく寄与することが明らかになっています。 一方で近年のライフスタイルの現代化に伴いMS有病率は増加が著しく、日本人でもこの30年間で患者数が約4倍増加し、発症年齢のピークも30歳代から20歳代に若年化し、かつ女性の比率が約2倍増えて男女比は1:2.9と上昇しています。
 最近は免疫分子を標的とした疾患修飾薬(Disease-modifying drug, DMD)の登場によりMSの再発や新規MRI病巣の出現は顕著に抑えられるようになったものの障害の慢性的な進行の抑制はまだ十分ではありません。
 本特集ではMSと視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)の最新の研究成果・治療について国内の最前線でご活躍されている先生方に詳しく解説して頂きました。
 また巻頭座談会では臨床の現場でご活躍されている先生方をお招きしてMS/NMOSDの最新の治療薬からinduction therapyとescalation therapyの長所・短所、実際の治療などについて詳しく語って頂きました。
 若い女性で増えている本疾患ですが発症後の生活設計と治療薬は切り離せないものであり多くの臨床医の先生方や患者さんにご覧頂きたい内容になっています。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
脱髄疾患の疫学から考える病因・病態と予防
 -序論にかえて-
九州大学 吉良 潤一 1073
[座談会]
多発性硬化症の疾患修飾薬の活用:induction therapyとescalation therapyをどう使い分けるか 大阪大学 中辻 裕司 1083
愛媛大学 越智 博文
(司会) 慶應義塾大学 吉良 潤一
[特集]
脱髄性疾患の分子免疫病理学 九州大学 眞﨑 勝久 1101
脱髄性疾患の免疫病態研究最前線と細胞性免疫マーカー 大阪大学 奥野 龍禎ほか 1111
中枢神経脱髄性疾患の自己抗体研究の進歩と液性免疫マーカーの臨床応用の留意点 金沢医科大学 田中 惠子 1117
多発性硬化症の画像診断学の進歩 慶應義塾大学 谷川 万里子ほか 1123
アジア人種の特性を考慮した脱髄性疾患最新の診断プロトコール 東北大学 中島 一郎 1130
日本では多発性硬化症と視神経脊髄炎の急性期治療はどうあるべきか 千葉大学 森 雅裕 1137
日本で保険収載されている多発性硬化症疾患修飾薬の使用のしかた 金沢医科大学 松井 真ほか 1142
多発性硬化症の新しい疾患修飾薬の開発の現状と展望 愛媛大学 越智 博文 1149
視神経脊髄炎の最新の治療と展望
―抗 IL-6 受容体抗体療法を含めて―
国立精神・神経医療研究センター 荒木 学ほか 1159
性差学の多発性硬化症・視神経脊髄炎治療への応用 東京女子医科大学 清水 優子 1168
多発性硬化症の高次脳機能障害と認知リハビリテーション 北海道医療センター 新野 正明ほか 1176
多発性硬化症・視神経脊髄炎の遺伝子研究の最前線 九州大学 松下 拓也 1181
痛みのClinical neuroscience
(12) Functional Pain Disorder 1.口腔顔面痛 日本大学 野間 昇 1190
肉眼解剖学者がみたヒト大脳の立体構造
(15) 外側・下方からのアプローチ(4)扁桃体,内側嗅条,分界条,分界条床核,視床線条体静脈,背側扁桃体出力線維路(仮称),腹側扁桃体出力線維路(仮称),ブローカ対角帯(再) 金沢医科大学 篠原 治道 1194
トピックス
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌の基礎と臨床 東邦大学 青木 弘太郎ほか 1200
マイオカインの研究に関する最近の話題 名古屋大学 大内 乗有ほか 1208
特報 平成27年度 井村臨床研究奨励賞受賞記念論文
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