最新醫學 71巻7月増刊号(通巻912号)
特集 うつ病
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![]() 「最新医学」71巻7月増刊号は「うつ病」です。 労働安全衛生法に基づく「ストレスチェック制度」が2015年12月1日に施行され,従業員50名以上の企業に義務付けられたことからメンタルヘルスに対する関心が高まってきております. 我が国での疫学調査からうつ病の絶対数は多少増加しているものの,うつ病の受診率はまだまだ低い状況です.うつ病患者の多くはかかりつけの医師や産業医が最初に診ることが多いですが,客観的なバイオマーカーがないことから「うつ病の診断は難しい」という声が良く聞かれます. 本誌では最近進展してきている脳科学研究の成果をはじめ,うつ病医療の実践の場で使える内容を網羅しました. うつ病治療に関する成書です.是非ご一読ください. |
論文題名 |
著者所属 |
著者名 |
通巻頁 |
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序論 | 名古屋大学 | 樋口 輝彦 | 1419 |
どんなときにうつ病と診断するか -うつ病のスクリーニングから診断まで- |
信州大学 | 高橋 由佳ほか | 1421 |
うつ病-周辺疾患(双極性障害,適応障害,パーソナリティ障害,発達障害)との鑑別 | 近畿大学 | 廣瀬 智之ほか | 1429 |
身体疾患に伴ううつ病の身体予後への影響 | 国立精神・神経医療研究センター | 伊藤 弘人 | 1435 |
うつ病と認知症の関係 | 順天堂大学 | 前嶋 仁ほか | 1441 |
うつ病のバイオマーカとしての構造MRIの可能性 | 国立精神・神経医療研究センター | 松田 博史 | 1447 |
うつ病の睡眠障害と対応の仕方 | 国立精神・神経医療研究センター | 都留 あゆみほか | 1453 |
軽症と中等症・重症のうつ病の治療はどこが違うのか? | 東京女子医科大学 | 山田 和男 | 1460 |
うつ病と躁うつ病の境界線 | 国立精神・神経医療研究センター | 野田 隆政 | 1466 |
うつ病の薬物療法のABC | 東京新宿メディカルセンター | 大坪 天平 | 1471 |
うつ病の治療法の基本 | 東京医科大学 | 井上 猛ほか | 1477 |
薬物療法・精神療法以外にはどのような方法があるのか -うつ病と脳刺激法- |
国立精神・神経医療研究センター | 鬼頭 伸輔 | 1483 |
なぜ,ベンゾジアゼピン系薬がうつ病治療に推奨されないのか | 東京女子医科大学 | 河野 仁彦ほか | 1489 |
こんなケースは精神科専門医に紹介 | 帝京大学 | 玄 東和ほか | 1494 |
職域におけるメンタルヘルス | 北里大学 | 鎌田 直樹ほか | 1501 |
季節性うつ病 | 国立精神・神経医療研究センター | 三島 和夫 | 1508 |
「認知行動療法」を有効にする条件と方法 | 国立精神・神経医療研究センター | 堀越 勝 | 1519 |
リワークプログラムは再発予防に有効か | メディカルケア虎ノ門 | 五十嵐 良雄 | 1527 |
血管性うつ病 | 桜ヶ丘記念病院 | 秋田 怜香ほか | 1538 |
スルピリドとBDZでうつ病を治療する時代は終わった? | 和楽会横浜クリニック | 海老澤 尚 | 1541 |
抗うつ薬の副作用 -臨床で特に問題となるものについて- |
産業医科大学 | 久保 隆光ほか | 1547 |
うつ病のリスクファクター | 昭和大学 | 岡島 由佳 | 1554 |
「うつ病かもしれない」患者さんを目の前にして,どのような面接をすればよいか | 六番町メンタルクリニック | 野村 総一郎 | 1560 |
一般救急と精神科の連携:自殺未遂者ケアのいま | 札幌医科大学 | 河西 千秋ほか | 1567 |
「新型うつ病」は学会で認められた正式病名ではない ~しかし,だからこそ,放置せず取り組む必要がある~ |
ボーボット・メディカル・クリニック | 小笠原 一能ほか | 1573 |
妊娠・出産とうつ病 | 東京女子医科大学 | 加茂 登志子 | 1562 |