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最新医学 71巻11号(通巻916号)

特集 急性リンパ性白血病(ALL)の最新治療戦略
                       



「最新医学」71巻11月特集は「急性リンパ性白血病(ALL)の最新治療戦略」です。


  急性リンパ性白血病(ALL)はリンパ芽球が単クローン性に増殖をすることで正常な造血が抑制され、貧血、易感染性、出血傾向などの症状を呈する血液のがんの一種です。
 成人と小児では治療方法が異なっており成人ALLの治療成績は小児と比べると決して良いものではありませんでしたが、比較的若年(AYA世代)の成人ALLに小児型の化学療法を行うことで治療成績が向上することが報告されました。
 一方、加齢により増加するフィラデルフィア染色体(Ph)陽性ALLは、従来、寛解期に同種造血幹細胞移植を行うことだけが長期生存のための唯一の治療法でしたがチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の登場によりPh陽性ALL治療成績は劇的に改善しており短期的には容易にコントロール出来るようになりました。
 本特集ではALLの基礎から臨床的な治療の実際、そして新しい概念、治療などについて、第一線の先生方に分かりやすく解説して頂きました。また巻頭座談会では小児のALL治療と成人の治療との違いや小児型治療を成人に適応する場合の年齢上限・問題点、新規TKIの治療成績や造血幹細胞移植の展望、ALL治療の指標となる微小残存病変(MRD)の研究成果などALL治療に関する最新の話題を臨床の最前線でご活躍されている先生方にお話し頂きました。
 これまで治療不能と考えられていたALL治療の現状とこれからが分かる一冊を是非、手に取ってお確かめ下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 久留米大学 長藤 宏司 2025
[座談会]
急性リンパ性白血病 -Loss toxic, More effective- 豊橋医療センター 水田 秀一 2027
岡山大学 近藤 英生
(司会) 久留米大学 長藤 宏司
[基礎]
B-ALLにおける白血病幹細胞 2016 九州大学 菊繁 吉謙 2042
FAB分類からWHO分類への変遷 ―ALL を中心に― 福岡大学 阿南 建一 2049
ALLの分子病態に関する最新の知見 日本医科大学 玉井 勇人 2056
[新規薬剤]
ALLにおける抗体療法開発の現状 九州大学 加藤 光次 2064
ALLに対するCAR療法 自治医科大学 海野 健斗ほか 2070
[臨床]
AYA世代のALL ―小児科の立場から― 中通総合病院 渡辺 新 2077
AYA世代のALL ―内科の立場から― 岡山大学 近藤 英生 2084
Ph陽性ALLへの化学療法 九州大学病院別府病院 伊藤 能清 2091
成人Ph陽性ALLに対する造血幹細胞移植療法 豊橋医療センター 水田 秀一 2099
Ph陰性ALLの化学療法 札幌北楡病院 今井 陽俊 2105
Ph陰性ALLに対する造血幹細胞移植 東京女子医科大学 田中 淳司 2111
ALLにおける微小残存病変(MRD) 愛知医科大学 堀 壽成 2121
Ph-like ALL 京都府立医科大学 今村 俊彦 2128
痛みのClinical neuroscience
(17) 痛みに対する漢方とニューロサイエンス 兵庫医療大学 戴 毅ほか 2134
肉眼解剖学者がみたヒト大脳の立体構造
(20) 前・下方および内・外側からのアプローチ(2)腹側視床・大脳基底核-腹側視床,レンズ核ワナ,レンズ核,線条体,レンズ核束,不確帯,視床下核,尾状核- 金沢医科大学 篠原 治道 2139
トピックス
iPS細胞を用いた認知症の解明と治療への応用 京都大学iPS細胞研究所 今村 恵子ほか 2146
高リスクGISTに対する周術期補助療法 大阪大学 黒川 幸典ほか 2150
投稿
真性多血症の診断と治療
―プライマリ・ケア医のための基礎知識―
日本医科大学 山口 博樹 2155

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