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最新医学 72巻2号(通巻920号)

特集 オートファジーと疾患
                       



「最新医学」72巻2号特集は「オートファジーと疾患」です。


 オートファジーが発見されてから半世紀以上経過した2016年に東京工業大学栄誉教授の大隅良典博士にノーベル生理学・医学賞が授与されました。
 最近のノーベル賞は実用化または社会貢献があったものに贈られる傾向にありましたが、今回のオートファジー研究の受賞はオートファジーがこれから疾患の理解や人為的な制御に結びついていくことを期待されているからであり、その中で日本は論文の質の高さでは群を抜いており、オートファジー関連論文の被引用総数の上位7名まではすべて日本人とこの分野で世界をリードしています。
 本特集では、オートファジーと生理機能や疾患との関連について世界の最先端を進まれている先生方を中心に最新の研究成果についてご解説頂きました。  また巻頭座談会では大隅先生の愛弟子であり本特集の企画者である水島昇先生に司会をお願いし水島先生とコンビで大隅先生の助さん角さんとも言われている大阪大学の吉森保先生、さらにオートファジー制御による神経変性疾患治療のため研究を世界に先駆けて進められている順天堂大学の服部信孝先生をゲストにお招きしてオートファジー研究の最新知見から現状の課題・将来展望までお話し頂きました。
 今回のノーベル賞受賞を契機に興味を持たれた読者の皆様にとってオートファジーを理解する手引きとして最適の一冊です。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 東京大学 水島 昇 161
[座談会]
オートファジー研究の現状と問題点 大阪大学 吉森 保 163
順天堂大学 服部 信孝
(司会) 東京大学 水島 昇
[基礎]
パーキンソン病とオートファジー 順天堂大学 斉木 臣二 177
オートファジー関連神経変性の分子基盤とモデル動物― 東京大学 森下 英晃 184
WDR45遺伝子変異によるオートファジー関連神経変性症SENDA/BPAN 群馬大学 村松 一洋 193
Parkinに依存しないマイトファジー 新潟大学 神吉 智丈 205
ミトコンドリアDNAの母性遺伝とオートファジー 群馬大学 佐藤 美由紀 211
オートファジーとがん―メカニズムと治療への応用― 東京大学 池上 恒雄 218
オートファジーとKeap1–Nrf2システム 新潟大学 小松 雅明 226
非小胞輸送型オートファジーとミクロオートファジー "国立精神・神経医療研究センター 株田 智弘 234
細胞内病原体の増殖を制御するオートファジー機構 弘前大学 森田 英嗣 240
オートファジーと自然免疫応答 大阪大学 木村 友則 250
LAP(LC3–Associated Phagocytosis)
―オートファジー因子を用いる特殊なファゴサイトーシス―
東京大学 吉井 紗織 256
病原性原生生物におけるオートファジー関連因子の保存性とその多様な機能 筑波大学 坂本 寛和 261
オートファジーと代謝 大阪大学 竹原 徹郎 268
痛みのClinical neuroscience
(20) 慢性疼痛の認知行動療法 "国立精神・神経医療研究センター 堀越 勝 274
肉眼解剖学者がみたヒト大脳の立体構造 23
大脳半球内面からのアプローチ(2)
大脳半球外側壁の白質区画 ―大脳半球外側壁の分離,島葉壁内面のGAT[外包,島周囲束(仮称),前障と下前頭後頭束・鈎状束,ジェンナリ線条],前頭葉・頭頂葉壁内面のGAT,島葉の脳回・脳溝の配置―
金沢医科大学 篠原 治道 282
特報
第53 回(2016 年度)ベルツ賞受賞論文:
宿主-腸内細菌叢相互作用
理化学研究所 大野 博司 288

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