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最新医学 72巻4号(通巻922号)

特集 One Healthの視点からみた感染症の現状と対策
                       



「最新医学」72巻4号特集は「One Healthの視点からみた感染症の現状と対策」です。


 ヒト・動物・環境は相互に関連しておりそれらの状態を保つことで真の健康が得られるという「One Health」という考え方が注目されており、2016年11月には日本で「第2回世界獣医師会-世界医師会“One Health”に関する国際会議」が開催されました。
 例えば食用動物に対する抗菌薬の使用は畜産業の経済性・安全性のためには非常に重要ですが、その使用により耐性菌が生じ食品を介してそれがヒトに伝播する可能性があります。
 また高病原性インフルエンザやエボラ出血熱など野生生物を媒介とした人獣共通感染症に対応するためには媒介動物の生活環や疫学など環境レベルでの検討が重要になっておりヒトの衛生、家畜の衛生、環境の衛生の関係者が連携して対策に取り組む必要があります。
 本特集ではOne Healthの視点からの各種感染症対策について世界の最前線でご活躍されている先生方に現状や問題点などをご解説頂きました。
 また巻頭座談会ではOne Healthの歴史的経緯から現状の問題点、更に臨床の先生方に留意頂きたい点などについて我が国の人獣共通感染症対策をリードされている先生方にお話し頂きました。
 未来の地球の健康を保つために今なすべきことは何なのか、ぜひ本書を手に取ってご確認下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 東京医科大学 松本 哲哉
[座談会]
One Healthの視点からみた現在の世界と日本の現状 千葉科学大学 吉川 泰弘
酪農学園大学 田村 豊
(司会) 東京医科大学 松本 哲哉
[特集]
One Healthの概念 日本大学 村田 浩一
獣医学とOne Healthの関わり 日本大学 丸山 総一
ヒトと動物の共通感染症の現状 北海道大学 澤 洋文
我が国における動物由来感染症対策 東京大学 山田 章雄
環境におけるレジオネラの存在と感染予防策 国立感染症研究所 倉 文明
One Healthの視点からみた耐性菌の問題点 岐阜大学 浅井 鉄夫
自然界におけるフィロウイルスの存続とヒトへの伝播経路 北海道大学 髙田 礼人
蚊媒介ウイルス感染症の現状と対策 国立国際医療研究センター 忽那 賢志
One Healthの視点からみた高病原性鳥インフルエンザへの対策 北海道大学 迫田 義博
世界における狂犬病発生の現状と課題 国立感染症研究所 井上 智
One Healthの視点からみた寄生虫感染症 長崎大学 濱野 真二郎
AMRアクションプランが目指すもの―One Healthの視点から― 東北大学 具 芳明
臨床例で経験したOne Healthと感染症の関わり 山口県立総合医療センター 高橋 徹
グローバル化時代におけるOne Healthと国際協力の必要性 長崎大学 森田 公一
痛みのClinical neuroscience
(22) 痛みの脳機能・脳基質変化 滋賀医科大学 福井 聖
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(43)  情報伝達物質としての一酸化窒素 中西 宣文
トピックス
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線維細胞による肺がんに対する血管新生阻害薬の耐性メカニズム 徳島大学 後東 久嗣
特報 平成28年度井村臨床研究賞受賞記念論文
日本人における高血圧の特徴と最適治療法の研究 慶應義塾大学 猿田 享男
総説
将来の医療におけるバイオシミラーの意義 東京女子医科大学 山中 寿ほか

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