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最新医学 72巻9号(通巻926号)

特集 ここまで変わったC型肝炎の治療
                       



「最新医学」72巻9号特集は「ここまで変わったC型肝炎の治療」です。


 C型肝炎ウイルス(HCV)は1989年に遺伝子のクローニングに成功しその3年後にはインターフェロン(IFN)による治療が開始されましたが一部のHCVでは排除できる確率が約5%に過ぎないゲノタイプもありました。その後もリバビリンの登場により多くのC型肝炎が治療可能となりましたが、経口薬である直接作動性抗ウイルス薬(direct-acting antivirals: DAAs)の登場によりHCV治療は大きなパラダイムシフトを迎えほぼ全例で排除が可能となりました。
 DAAによる治療効果は格段に向上し治療不成功例は少数になりましたが根絶はできていません。また非代償性肝硬変,腎機能低下例などへの対策法の検討も必要になります。更に感染患者の発掘と治療への誘導もこれから重要な課題になってきます。  本特集ではHCVに対するDAA治療の現状と残された課題を,各分野の第一人者に詳しく解説して頂きました。
 また巻頭の座談会ではHCV診療の最前線でご活躍されてる先生方をゲストお迎えしてHCVの最新の治療法から課題、更にそれぞれの地域でのHCV根絶のため啓蒙活動などをお話し頂きました。
 高齢者を中心にまだまだ感染者の多いHCVについて是非、日常診療で診察されることも多い先生方に本書をご覧頂き一人でも多くの患者さんの掘り起こし・治療にお役立て下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 埼玉医科大学 持田 智 1213
[座談会]
Direct Acting Antiviral(DAA)によるC型肝炎治療の課題と展望 山梨大学 榎本 信幸 1215
大阪大学 竹原 徹郎
(司会) 埼玉医科大学 持田 智
[特集]
HCVのライフサイクルとDAAの作用機序 国立感染症研究所 相﨑 英樹ほか 1229
我が国におけるC型肝炎治療ガイドライン 帝京大学 田中 篤 1235
DAA治療の現況と展望
1.ゲノタイプ1型のC型肝炎 大阪労災病院 平松 直樹 1243
2.ゲノタイプ2型のC型肝炎 武蔵野赤十字病院 黒崎 雅之 1250
3.パンゲノタイプDAA治療 虎の門病院 鈴木 文孝 1256
Unmet Needsへの挑戦
1.腎不全患者の治療 北海道大学 須田 剛生ほか 1261
2.非代償性肝硬変に対するDAA治療 大阪大学 巽 智秀 1268
治療効果を規定する要因
1.薬剤耐性ウイルスの成立機序とその対策 埼玉医科大学 内田 義人ほか 1272
2.DAA治療における宿主要因の意義 名古屋市立大学 松浦 健太郎ほか 1280
DAA治療のアウトカム
1.肝発がんの実態と対策 長崎医療センター 八橋 弘 1285
2.肝予備能,肝外臓器およびQOLへの影響 東京医科歯科大学 中川 美奈ほか 1291
3.医療経済と今後の患者動向 東京大学 建石 良介 1302
肝がん撲滅に向けた患者の掘り起こしと受診勧奨 佐賀大学 江口 有一郎ほか 1309
痛みのClinical neuroscience
(27) リウマチ・膠原病と痛み 愛知医科大学 今井 裕一ほか 1318
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(48)  甲状腺の生理・病理・外科 ―エミール・テオドール・コッヘル ― 京都ルネス病院 永原 國彦 1324
トピックス
膵島イメージングの最新の進歩 京都大学 藤本 裕之ほか 1328
自己反応性T細胞の選別にかかわる転写因子Fezf2の発見 東京大学 高場 啓之ほか 1335

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