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最新医学 72巻11号(通巻928号)

特集 骨髄増殖性腫瘍(MPN)の分子病態と診断・治療のup-to-date
                       



「最新医学」72巻11号特集は「骨髄増殖性腫瘍(MPN)の分子病態と診断・治療のup-to-date」です。


 骨髄増殖性腫瘍(MPN)は造血幹細胞の異常により分化した血球がクローナルな増殖をきたす疾患群であり真性多血症(PV)、本態性血小板増多症(ET)、原発性骨髄線維症(PMF)などが代表的な疾患ですが2005年にMPNの多くの症例でJAK2遺伝子の617番目のアミノ酸に変異が発見されたことから急速にMPNの分子病態の解明が進みました。
 そして2014年7月に骨髄線維症(MF)、2015年9月には既存治療が効果不十分又は不適当なPVを対象にJAK阻害薬であるルキソリチニブの使用が日本でも可能になったほか、血小板減少薬であるアナグレリドがETの治療薬として2014年9月に国内での使用が認めらMPNについて多くの進展がありました。
 本特集では基礎と臨床のそれぞれについて国内の最前線でご活躍されている先生方に最新の知見について解説頂きました。
 また巻頭座談会ではエキスパートの先生方をお迎えして最新の研究成果から今後注目される治療薬など広範囲にわたって詳しくご紹介頂いております。
 是非、ご一読頂き日常の診療にお役立て下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 順天堂大学 小松 則夫 1493
[座談会]
これからの骨髄増殖性腫瘍の基礎研究と臨床のゴール 山梨大学 桐戸 敬太 1495
順天堂大学 荒木 真理人
(司会) 順天堂大学 小松 則夫
【基礎】
MPN幹細胞 九州大学 竹中 克斗 1509
疾患由来iPS細胞を用いたMPNの病態解析 東京大学 宮内 将ほか 1516
MPNにおけるドライバー遺伝子変異による腫瘍化の分子メカニズム 順天堂大学 荒木 真理人 1522
Ph陰性MPNにおけるエピゲノム異常 千葉大学 篠田 大輔ほか 1529
MPNにおける骨髄病理診断の役割 名古屋第一赤十字病院 伊藤 雅文 1537
家族性MPN 順天堂大学 枝廣 陽子 1544
【臨床】
MPN診断の実際 ―WHO2016基準を中心に― 福島県立医科大学 池田 和彦 1552
MPNにおける遺伝子変異の検査手法と実際 順天堂大学 森下 総司 1558
Ph陰性MPNの予後・予後予測因子 順天堂大学 後藤 明彦 1565
MPNに対する治療ゴールと新たな戦略 国立がん研究センター 南 陽介ほか 1572
JAK阻害薬を中心に 山梨大学 桐戸 敬太 1579
インターフェロンの復活 順天堂尾大学 小松 則夫 1588
Ph陰性MPNに対する造血幹細胞移植
―移植適応とそのタイミング―
慶應義塾大学 岡本 真一郎一 1596
痛みのClinical neuroscience
(29) 運動器の痛み 1.変形性関節症と痛みの科学 高知大学 池内 昌彦 1604
トピックス
腎臓の自律神経と血圧 香川大学 森澤 紀彦ほか 1607
肝臓免疫応答・免疫寛容誘導機序 ―腸肝相関の関与― 慶應義塾大学 中本 伸宏ほか 1611

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