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最新医学 73巻1号(通巻930号)

特集 糖尿病診療の最前線
                       



「最新医学」73巻1号特集は「糖尿病診療の最前線」です。


 最新の「国民健康・栄養調査」によると、糖尿病有病者(糖尿病が強く疑われる人)は1000万人になっています。 新しい経口糖尿病薬やインスリン製剤、GLP-1製剤が次々と登場したことで糖尿病患者の血糖コントロールは全体としてみれば改善しているという報告がある一方で薬物療法だけでは十分な血糖コントロールが得られない場合もあり糖尿病診療には血糖管理に加え、高血圧・脂質異常症、体重の管理、細小血管症・大血管症、悪性腫瘍や認知症などの併発症の管理にも配慮する必要があります。
 今回の特集では糖尿病臨床に関する最新の話題を、その領域のエキスパートの先生方に分かりやすく解説して頂きました。また基礎研究領域として「膵島研究」、「インスリン抵抗性」、「中枢―臓器連関」、「インクレチン」の最新の研究成果についても最前線でご活躍されている先生方に詳しく紹介して頂きました。
 一方、巻頭の鼎談では日本糖尿病学会設立の時から参加されている葛谷健先生と「女性糖尿病医をpromote する委員会」の委員長である成瀬桂子先生をゲストにお迎えして日本の糖尿病研究の歴史から現状、女性専門医がより活躍できるための提言など広範囲にわたって分かり易くお話し頂きました。
 現在の糖尿病治療の最新情報とそれを取り巻く環境が一望できる一冊です。是非多くの先生方にご覧頂きご参考にして頂きたいと思います。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 横浜市立大学 寺内 康夫 5
[座談会]
糖尿病学の軌跡と今後の展望 自治医科大学 葛谷 健 7
愛知学院大学 成瀬  桂子
(司会) 横浜市立大学 寺内 康夫
【基礎】
ヒト膵島研究の最前線 横浜市立大学 白川 純ほか 17
インスリン抵抗性研究の最前線
―肝におけるインスリン抵抗性―
山口大学 太田 康晴ほか 24
中枢−臓器連関による膵β細胞制御機構
―肝臓−膵β細胞間神経ネットワーク―
東北大学 今井 淳太ほか 30
インクレチン研究の最前線 昭和大学 平野 勉 37
【臨床】
診断・病態
 1.高齢者における糖尿病の薬物治療 秋田大学 佐藤 優洋ほか 46
 2.低血糖と心血管イベント,認知機能 国立がん研究センター 後藤 温 52
治療
 1.糖尿病食事療法 ―「食品交換表」に準拠したカーボカウントと適切な糖質調整食への展開― 杏林大学 石田 均 58
 2.糖尿病における運動療法 順天堂大学 田村 好史ほか 65
 3.経口血糖降下薬にかかわる最近のエビデンス 北海道大学 宮 愛香ほか 71
 4.インスリン製剤にかかわる最近のエビデンス 徳島大学 松久 宗英 78
 5.GLP–1受容体作動薬にかかわる最近のエビデンス 滋賀医科大学 佐藤 大介ほか 85
 6.1型糖尿病治療最前線 大阪医科大学 金綱 規夫ほか 92
 7.糖尿病チーム医療最前線 和歌山ろうさい病院 南條 輝志男ほか 98
痛みのClinical neuroscience
(31) 運動器の痛み 3.姿勢変化と骨粗鬆症 —メカニズムとマネジメントの実際— 福島県立医科大学 渡邉 和之ほか 106
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