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最新医学 73巻10号(通巻938号)

特集 自閉スペクトラム症と注意欠如・多動症の臨床と病態理解
                       



「最新医学」73巻10号特集は「自閉スペクトラム症と注意欠如・多動症の臨床と病態理解」です。


 神経発達症全体に共通する特徴として、①症状が年齢とともに刻々と変化すること、②適応の程度は環境との関わり、養育の在り方や療育などによって著しい幅が生じること、③それぞれの特性はスペクトラムであること、④したがって診断閾値以下の特性を持つ児・者が数多く存在すること、⑤神経発達症は互いに並存することが多い(ASDとADHDなど)こと、などが挙げられます。
 今回の特集である自閉スペクトラム症(autism spectrum disorder、ASD)と注意欠如・多動症(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder、ADHD)は、「神経発達症」のなかで臨床的な位置づけや頻度などから、その中核をなすものであり上記の5つの特徴をもっとも色濃く有している疾患です。
 本企画では神経発達症、ASDとADHDについて、概念と定義、診断基準・鑑別診断、病因仮説、最近の生物学的知見、治療・支援、などについて各領域の専門家に詳しく解説して頂きました。
 また巻頭鼎談では生育過程や環境との相互作用により不適応が顕在化したり、病像がより複雑化することなど神経発達症を理解する上で重要な知見についてゲストの先生方を交えて分かり易くお話し頂きました。
 近年、一般の方々にまで疾患の名称だけが浸透してしまった感がある神経発達症、ASDとADHD研究の今をぜひ本書でお確かめ下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 東海大学 松本 英夫 1287
[鼎談]
神経発達症の基本的な理解:基礎と臨床 奈良教育大学 根來 秀樹 1289
名古屋大学 岡田 俊
(司会) 東海大学 落谷 孝広
【総説】
神経発達症(発達障害)とは 長崎大学 今村 明ほか 1304
【自閉スペクトラム症(ASD)】
定義と概念の変遷 近畿大学 辻井 農亜 1311
診断 -鑑別診断、併存症を含めて- 東海大学 木本 啓太郎ほか 1317
臨床経過― 幼児期から成人期までの症状の変遷― 市立旭川病院 武井 明 1322
病因仮説 福井大学 小坂 浩隆ほか 1327
最近の生物学的研究 奈良県立医科大学 山内 崇平ほか 1333
治療・支援 信州大学 公家 里依ほか 1340
【注意欠如・多動症(ADHD)】
概念と定義 大阪市立大学 宮脇 大ほか 1346
診断 -鑑別診断、併存症、臨床経過を含めて- 東海大学 髙橋 有記ほか 1352
病因と病態 名古屋大学 岡田 俊 1357
脳機能イメージングを用いた最近の生物学的知見 自治医科大学 長嶋 雅子ほか 1362
治療・支援 奈良教育大学 根來 秀樹ほか 1368
【大人の神経発達症】
成人の自閉スペクトラム症(ASD)と
注意欠如・多動症(ADHD)
聖マリアンナ医科大学 小野 和哉 1374
トピックス
乳がんの内分泌治療耐性研究と臨床応用 東北大学 坪井 洸樹ほか 1382
肺胞微石症モデルマウスを用いた病態解析から見えた今後の治療戦略 札幌医科大学 齋藤 充史 1388
循環器疾患と非コードRNA 京都大学 尾野 亘 1392

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