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最新医学 73巻12号(通巻942号)

特集 エビデンスに基づく新しい腎臓病診療
                       



「最新医学」73巻12号特集は「エビデンスに基づく新しい腎臓病診療」です。


 我が国の人口構成比がより高齢化が進むのに伴い生活習慣病を起因とする腎疾患者数の増加も続くことが予想されています。更に慢性腎臓病(CKD)が進行して末期腎不全になると透析や移植が必要となり患者さんのQOLは大きく損なわれます。更に透析や移植に伴う医療費も高額となるため国民医療費を圧迫し大きな社会問題となります。
 その一方でCKDは早期に対処すれば重症化を抑制できることから厚生労働省は2028年までに慢性腎臓病の年間新規透析導入患者数を35,000人以下に減少させるなどの成果目標を盛り込んだ「腎疾患対策検討会報告書」を2018年7月に公表しました。更にそれに時を合わせるように2018年5月に日本腎臓学会も専門医から非専門医であるかかりつけ医までを対象とした「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018」を改訂・刊行し腎臓病診療の改善、腎臓病の克服、国民の健康寿命延伸を目指しています。
 今回の特集では日本腎臓病学会から公表されている各ガイドラインの作成・改訂に直接関与された先生方に各ガイドラインを詳しくご解説頂きました。
 また巻頭の鼎談ではCKD診療ガイド・ガイドライン改訂委員会のワークンググループのリーダーを務められた先生方をゲストにお招きして、ガイドライン改訂の経験談や腎疾患領域におけるGRADEシステムの問題点、更に他の疾患領域にも通じる我が国のガイドラインのあり方や意義について率直にご討論頂きました。
 現在、刊行されている腎臓関連のガイドラインの解説はもちろんの事、実際にガイドラインを作成されている先生方の声をぜひ本書をご覧になってお確かめ頂き日常診療にお役立て下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 埼玉医科大学 岡田 浩一 1545
[鼎談]
腎臓病診療におけるEBMの重要性とピットフォール:診療ガイドラインをどう作り,どう使うか? 聖マリアンナ医科大学大学 柴垣 有吾 1547
大阪大学 山本 陵平
(司会) 埼玉医科大学 岡田 浩一
【CKDマネージメント】
CKD診療ガイドライン2018 埼玉医科大学 岡田 浩一 1558
CKDステージG3b〜5診療ガイドライン2017(2015追補版) 筑波大学 山縣 邦弘ほか 1564
【CKD患者の合併症管理】
高血圧治療ガイドライン2014 川崎医科大学 柏原 直樹ほか 1571
糖尿病診療ガイドライン2016 岡山大学 四方 賢一 1578
【AKIマネージメント】
AKI(急性腎障害)診療ガイドライン2016 高知大学 堀野 太郎ほか 1582
腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン2018 大阪大学 猪阪 善隆 1588
【CKD患者の妊娠、がんマネージメント】
腎疾患患者の妊娠:診療ガイドライン2017 新潟大学 川村 和子ほか 1594
がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン2016 順天堂大学 北村 香介ほか 1600
【難治性腎疾患マネージメント】
多発性囊胞腎(PKD)診療ガイドライン2017 東京女子医科大学 土谷 健ほか 1606
ネフローゼ症候群診療ガイドライン2017 聖マリアンナ医科大学 柴垣 有吾 1613
急速進行性腎炎症候群(RPGN)診療ガイドライン2017 杏林大学 要 伸也 1617
IgA腎症診療ガイドライン2017
―2014年版との変更点を中心に―
宮﨑大学 藤元 昭一ほか 1624
【CKD治療薬の開発】
腎領域における慢性疾患に関する臨床評価ガイドライン 東京大学 碓井 知子ほか 1633
トピックス
職場のストレスチェック制度について 東京大学 川上 憲人 1640
機能性胃腸症とマイクロバイオーム 京都府立医科大学 鎌田 和浩ほか 1647
心血管病における筋小胞体カルシウムATPase(SERCA2)の障害 防衛医科大学校 足立 健 1654

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