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最新医学 74巻5号(通巻947号)

特集 内分泌代謝疾患のトランジション -問題点と最前線-
                       



「最新医学」74巻5号特集は「内分泌代謝疾患のトランジション -問題点と最前線-」です。


 近年の小児期医療の進歩は患者の生命予後を格段に改善しており今日では小児期発症疾患患者の95%以上が思春期・成人期を迎えていますが様々な事情から成人期に至っても小児診療科での診療を継続して受けている患者さんが多くおられます。
 小児期発症慢性疾患の継続診療において小児期医療から個々の患者に相応しい成人期医療への移り変わる段階の医療を移行期医療(トランジション)と呼びスムーズな移行ができるかどうかがそれ以降の治療継続に重要となります。
 今回の特集では各疾患ごとにトランジションの現状と理想、取り組むべき課題を小児科、内科、泌尿器科、産婦人科の立場から専門の先生方にご解説頂きました。また巻頭鼎談では小児科・成人診療科の先生をゲストに迎えそれぞれのお立場からトランジションの現状や問題点、さらに連携について幅広くお話しいただきました。
 成人に至る先天性心疾患患者数が50万人に達している我が国のトランジッション期の医療について科を問わず多くの先生方の実臨床の場で活かして頂ける一冊となっています。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 成育医療研究センター 堀川 玲子 593
[鼎談]
“適切なトランジション”全体論と個別化のはざま 神戸大学 髙橋 裕 595
東京医科歯科大学 鹿島田 健一
(司会) 成育医療研究センター 堀川 玲子
【本論】
小児科医から見た内分泌疾患の移行期医療の現状と問題点 大阪母子医療センター 位田 忍 611
内科医から見た内分泌・代謝疾患における移行期医療の現状と課題 東京都立多摩総合医療センター 辻野 元祥 615
10 代の内分泌疾患患者への看護
―思春期から成人期への移行支援―
甲南女子大学 丸 光惠ほか 623
【各論】
間脳下垂体疾患におけるトランジション
―小児科の立場から―
虎の門病院 伊藤 純子 629
間脳下垂体疾患におけるトランジション
―成人科の立場から―
神戸大学 髙橋 裕 637
移行期医療の一般的前提,実務的方法と注意点
―副腎疾患の代表である21 水酸化酵素欠損症を例に―
東京都立小児総合医療センター 長谷川 行洋 642
副腎疾患におけるトランジション
―成人科の立場から―  
国立国際医療研究センター病院 田辺 晶代 649
性腺疾患におけるトランジション
―小児科の立場から―
大阪大学 大沼 真輔ほか 653
性腺疾患におけるトランジション
―生殖医学の立場から―
千葉大学 生水 真紀夫 660
性腺疾患におけるトランジション
―アンドロロジーの立場から―
山口大学 白石 晃司 666
1 型糖尿病におけるトランジション
―小児科の立場から―
日本大学 浦上 達彦 674
1 型糖尿病におけるトランジション
―成人科の立場から―
大阪医科大学 堤 千春ほか 679
先天代謝異常症におけるトランジション 隈本大学 中村 公俊 685
Prader–Willi 症候群のトランジション 独協医科大学 村上 信行 691
トピックス
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