最新医学 73巻8号

特集
「心不全の病態と治療 Update」
     

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・2018年8月10日発行





特集
 「最新医学」73巻8号特集は「心不全の診断と治療 Update」です。


 エジプト時代から心不全と思われる病気に関する記述があり19世紀前半までは機械的な体液の排除で浮腫を改善させる方法などが治療に用いられてきましたが1950年代に登場した利尿薬が心不全の一般的治療となりました。
 更に1980年以降の基礎研究の進歩により神経体液性因子の活性化が心筋障害の形成・進展に重要な役割をはたしていることが解明され、これらの過剰な活性化を抑制するACE阻害薬・アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)やβ遮断薬が慢性心不全患者の生命予後の改善に有効であることが明らかになりました。
 このように基礎・臨床の両面からの目覚しい進展により心不全患者の生命予後は確実に改善してきましたが未だ十分とは言えず、日本循環器学会の「脳卒中と循環器病克服5カ年計画」の中でも心不全は重要3疾患の一つ(他は脳卒中と血管病)としてさらなる解明に基づいたより効果的・効率的な治療の開発への取り組みが求められていています。
 今回の特集では心不全の病態解明と治療開発に取り組んでおられるわが国を代表する先生方に最新の知見について詳しくご解説頂きました。さらに巻頭鼎談では本領域で世界をリードされている研究者をお迎えして心不全研究の現状から未来、更に日本の医療が進むべk方向性なましたどについても解り易くご紹介頂きました。
 急速に高齢化が進み我が国で目指すべき心不全治療のゴールとはどのようなものか、ぜひ本書をご覧頂きお考え下さい。


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