最新医学 72巻9号

特集
「ここまで変わったC型肝炎の治療」
     

・表紙をクリックすると目次をご覧になれます。
・2017年9月10日発行





特集
 「最新医学」72巻9号特集は「ここまで変わったC型肝炎の治療」です。


 C型肝炎ウイルス(HCV)は1989年に遺伝子のクローニングに成功しその3年後にはインターフェロン(IFN)による治療が開始されましたが一部のHCVでは排除できる確率が約5%に過ぎないゲノタイプもありました。その後もリバビリンの登場により多くのC型肝炎が治療可能となりましたが、経口薬である直接作動性抗ウイルス薬(direct-acting antivirals: DAAs)の登場によりHCV治療は大きなパラダイムシフトを迎えほぼ全例で排除が可能となりました。
 DAAによる治療効果は格段に向上し治療不成功例は少数になりましたが根絶はできていません。また非代償性肝硬変,腎機能低下例などへの対策法の検討も必要になります。更に感染患者の発掘と治療への誘導もこれから重要な課題になってきます。
 本特集ではHCVに対するDAA治療の現状と残された課題を,各分野の第一人者に詳しく解説して頂きました。
 また巻頭の座談会ではHCV診療の最前線でご活躍されてる先生方をゲストお迎えしてHCVの最新の治療法から課題、更にそれぞれの地域でのHCV根絶のため啓蒙活動などをお話し頂きました。
 高齢者を中心にまだまだ感染者の多いHCVについて是非、日常診療で診察されることも多い先生方に本書をご覧頂き一人でも多くの患者さんの掘り起こし・治療にお役立て下さい。


連載
 痛みのClinical Neuroscience

 医師・看護師といった医療に従事されている方々や痛みで苦しんでおられる患者さん、一般の方を対象に「痛み」について歴史から分類・疫学・原因・治療方法などこれまでの研究成果のすべてを連載形式にてご紹介します。
 第28回は愛知医科大学・今井 裕一 先生による「リウマチ・膠原病と痛み」です。

連載
 ノーベル賞と医学の進歩・発展
 
 京都ルネス病院・永原 國彦 先生による「甲状腺の生理・病理・外科 ―エミール・テオドール・コッヘル ―」です。


トピックス
 膵島イメージングの最新の進歩                   (京都大学・藤本 裕之)
 自己反応性T細胞の選別に関わる転写因子Fezf2の発見   (東京大学・高場 啓之)