最新医学 72巻5号

特集
「エピジェネティクスと環境科学」
     

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・2017年5月10日発行





特集
 「最新医学」72巻5号特集は「エピジェネティクスと環境科学」です。


 遺伝子に変異が起きなくても遺伝子の働き方が変わることで生命体は環境に適応することが近年のエピゲノム・エピジェネティクス研究から明らかになってきました。
 例えばDNAのメチル化、ヒストンの化学修飾(アセチル化、メチル化、リン酸化など)、クロマチンの形成(DNAとタンパク質の複合体)などが遺伝子の発現を選択的に調節しています。
 更に胎生期及び乳児期に経験した環境因子がその後の健康・疾患関与するというDOHaD(Developmental Origins of Health and Disease)仮説でもエピゲノムがその機構に深く関わっていることが分かっています。
 本特集では環境と遺伝子の関係について国内の最先端で活躍さている先生方にその最新の知見を詳しく解説して頂きました。また巻頭座談会では臨床と疫学のエキスパートをゲストに迎えエピゲノム・エピジェネティクス研究の歴史から実際の疾患との関連性や環境の健康影響、そしてエピゲノム研究の将来展望まで分かり易くお話し頂きました。
 これからの先制医療を考える上で益々重要度が増してくるエピゲノム研究の成果を是非、ご覧下さい。

連載
 痛みのClinical Neuroscience

 医師・看護師といった医療に従事されている方々や痛みで苦しんでおられる患者さん、一般の方を対象に「痛み」について歴史から分類・疫学・原因・治療方法などこれまでの研究成果のすべてを連載形式にてご紹介します。
 第23回は信州大学・田中 聡 先生らによる「遷延性術後痛」です。

連載
 ノーベル賞と医学の進歩・発展
 
 岡山大学名誉教授・難波正義先生による「がんウイルスの研究とダルベッコ培地」です。


トピックス
 感染症の迅速診断の最新知見               (長崎大学・太田 賢治)
 腎臓を中心とした小胞体ストレスと臓器間ネットワーク   (東京大学・岡田 啓)

特報
 平成28年度井村臨床研究賞受賞記念論文展
 
 2型糖尿病患者における動脈硬化の発症進展のメカニズムの解明とその制御  (順天大学・三田 哲也)