最新医学 62巻12号

特集  造血器腫瘍に対する最新治療
     

       

・表紙をクリックすると目次をご覧になれます。
・2007年12月10日発行予定

編集部から一言

特集
 「最新医学」62巻12月特集は「造血器腫瘍に対する最新治療」です。
 近年の造血器腫瘍治療の進歩は著しく、特に分子標的治療はこれからの中核となる治療ストラテジーとして大きな発展を遂げつつあります。その中で、低分子標的治療薬のイマチニブは慢性骨髄性白血病(CML)の治療方針を一変させる事になりました。また、抗体医薬の代表であるリツキシマブも非ホジキンリンパ種の治療には欠かせないものとなっています。
 本特集では造血器腫瘍をほぼ網羅し、それぞれの最新治療について我が国の第一人者が詳しく解説しています。
 中でも抗CD33抗体と抗癌剤カリケアマイシンを接合することでCD33陽性腫瘍細胞内でのピンポイントでの殺傷効果を狙ったユニークな薬剤として注目されているゲムツズマブオゾガマイシンの急性骨髄性白血病治療に対する治療成績や急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病などでの治療効果が期待されるダサチニブの臨床成績などについて国内屈指の先生方が詳しく紹介しています。更に非ホジキンリンパ種やホジキンリンパ種、骨髄異形成症候群における新規薬剤の開発状況・臨床成績の最新情報、造血器腫瘍に対する造血幹細胞移植の適応についてもご紹介いただいております。
 造血器腫瘍に対する最新の治療情報を完全網羅した一冊です。是非ご一読下さい。



エッセー
「白血病医の御礼奉公」最終回は「奉公ではなく楽しんでしまいました」と題して正岡先生にご執筆頂きました。
 2年にわたって様々なお立場から正岡先生にエッセーを書いて頂きましたがそれぞれ書き残したことを最後に改めてご紹介頂きました。 
 まずは骨髄バンクの理事長として:白血病で骨髄移植を受けた二人の少年が今年7月に甲子園で始球式をしたそうです。この日に合わせて甲子園の外でのバンク登録活動をされ盛り上がったそうです。
 囲碁梁山泊の会長として:最近の先生のご活動の中でも中心的な部分となっているそうでアマチュア目線で如何に囲碁により人生が楽しくなるかを紹介したいと頑張っておられます。また来年はスコットランドとアイルランドに囲碁旅行に行かれるそうです。
 その他にも正岡会や白血病合併感染症のお話、先生が学会で最初に発表された感染症のお話などもご紹介頂いております。
 熱中するとのめり込んでビョーキのように熱中する正岡先生は今後も八面六臂のご活躍をされます。2年間ご愛読ありがとうございました。

 次回からは大阪大学名誉教授・垂井紳一郎先生の「代謝病の周辺」が始まります。どうぞお楽しみに。 是非お読み下さい。

対談
 対談シリーズ「脳とこころの科学と医療」は、お招きするゲストの先生方に、ご自身の研究の内容や失敗談、成功談をお伺いしながら、日本における脳・神経研究の歴史を紹介するとともに、そこで語られる先達の教訓を、本誌の対象読者である若手研究者の日頃の研究に役立てていただくことを願って企画致しました。ゲストにはこの分野の基礎を築いて来られた方々、また現在も第一線で研究を続けておられる方々をお招きしています。
 第9回はゲストに国際電気通信基礎技術研究所・川人 光男 先生をお迎えして「脳を創ることで脳を知る」をタイトルにお話をお伺いしました。
 人型ロボットとしてはホンダが開発した「アシモ」が有名ですが、川人先生の所ではそれに先駆けてDB(dynamic Brain)という人型ロボットを開発されました。DBとアシモとの違いはロボットの動きに電動モーターではなく油圧アクチュレーターを使用していることです。
 これは人に近いやわらかい動きは電動モーターでは再現が難しいためで川人先生たちが徹底的にこだわった部分でありまた開発に非常に苦労された部分だそうです。しかしながら油圧アクチュレーターを使ったお陰で現在ではロボットがジャグリングが出来るほどになっているそうです。
 この他にも、脳研究を志した理由や将来的な展望についても詳しくお話頂きました。是非お楽しみ下さい。
 聞き手は国立精神・神経センター名誉総長・金澤一郎先生です。

トピックス
キャッスルマン病に対する抗IL-6受容体抗体の治療効果  (大阪大学・美馬  亨)
神経疾患における遺伝子転写調節障害
  -X連鎖ジストニア・パーキンソニズム-            (徳島大学・田宮  元)

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