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最新医学 73巻6号(通巻935号)

特集 核酸医薬の現状と展望
                       



「最新医学」73巻6号特集は「核酸医薬の現状と展望」です。


 近年、Duchenne型筋ジストロフィー症(DMD)や脊髄性筋萎縮症(SMA)を治療対象としたに核酸医薬が欧米や日本で認可され核酸医薬による難病の根本治療がいよいよ現実のものとなりました。
 これまでの核酸医薬開発には体内での安定性や副作用の問題など解決すべき点がありましたが日本をはじめとして核酸の修飾方法などの基礎研究が大きく発展したことで体内での安定性や特定の臓器への送達などについて目覚ましい改良が進み現在、欧米では多くの疾患に対しての臨床応用が進められています。
 特にこれまでの分子標的治療の主流である抗体医薬が細胞表面に発現している分子などに対象が制限されるのに対して核酸医薬では細胞内に作用し遺伝子やタンパク質の発現を抑制出来るだけではなく発現を促進することも可能となることから疾患の根本治療の有力なツールとして期待されています。
 今回の特集ではこれからますます注目される核酸医薬の基礎から臨床応用まで世界をリードされている先生方に詳しくご紹介頂きました。さらに巻頭鼎談では核酸医薬開発のエキスパートのお二人をお招きして核酸医薬開発の歴史から現状、さらに今後の展望までを大変解り易くお話し頂きました。
 次世代シークエンサーの登場で疾患に関わる遺伝子が詳しく同定されるようになった現在、抗体医薬や低分子化合物では解決できない問題解決のヒントが核酸医薬にあるかもしれません。是非本誌を手に取ってそれを確かめて下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 東京医科歯科大学 横田 隆徳
[鼎談]
核酸医薬の現状と展望 大阪大学 小比賀 聡
第一三共株式会社 小泉 誠
(司会) 東京医科歯科大学 横田 隆徳
【総論】
核酸医薬の現状 東京医科歯科大学 横田 隆徳
核酸医薬のデリバリー 東京大学 宮田 完二郎
核酸医薬の糖鎖と塩基部の化学修飾 大阪大学 小比賀 聡
アンチセンス核酸医薬の現状 バイオジェン・ジャパン株式会社 鳥居 慎一
siRNAの現状 信州大学 関島 良樹
ヘテロ核酸の現状 東京医科歯科大学 馬嶋 貴正
miRNAを標的にした核酸医薬の現状 東京医科歯科大学 吉岡 耕太郎
核酸医薬とがん 東京工業大学 西山 伸宏
核酸医薬と代謝疾患 国立循環器病研究センター 斯波 真理子
核酸医薬と神経変性疾患 東京医科歯科大学 永田 哲也
核酸医薬と筋疾患 第一三共株式会社 小泉 誠
核酸医薬のレギュラトリーサイエンス 国立医薬品食品衛生研究所 井上 貴雄
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