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最新医学 73巻9号(通巻937号)

特集 細胞外小胞顆粒と疾患
                       



「最新医学」73巻9号特集は「細胞外小胞顆粒と疾患」です。


 1970年代に発見されたエクソソームは当初、細胞のごみ箱と考えられていました。ところが2007年にエクソソーム中に含まれているマイクロRNA(miRNA)が細胞間のコミュニケーションツールとして機能していることが証明されたことで一躍世界中で注目されるものになりました。
 またエクソソーム自身が分泌された元の細胞の性質を反映したまま血中に循環していることからがんや疾患における早期診断の標的(リキッドバイオプシー)として非常に注目されており現在急ピッチで臨床応用が進んでいます。
 更に微小環境もすり抜けて細胞への情報の受け渡しが可能となることから薬剤の伝達システムとしての応用にも期待が高まっています。
 本特集ではエクソソームについて世界に先駆けて大きな成果を挙げておられる先生方に最新の成果について詳しくご紹介頂きました。
 また巻頭鼎談では日本のエクソソーム研究をリードされている先生方をゲストに迎えてエクソソーム研究の歴史から現状や臨床応用に向けた課題、更に医学のみならず農業や美容など様々な産業への応用も期待できるエクソソーム研究の将来展望について分かり易くお話し頂きました。
 2019年4月には日本で初の国際学会も開催されるエクソソーム研究の今を、ぜひ本書でお確かめ下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 国立がん研究センター 落谷 孝広
[鼎談]
エクソソームの過去・現在・未来:エクソソームを用いた疾患克服へ 東京医科大学 黒田 雅彦
広島大学 田原 栄俊
(司会) 国立がん研究センター 落谷 孝広
【総論】
エクソソームの産生機構と疾患治療 東京医科大学 小坂 展慶
がん悪性化におけるエクソソームの役割 コーネル大学 星野 歩子
血液疾患におけるエクソソーム 東海大学 幸谷 愛
老化におけるエクソソーム がん研究会がん研究所 高橋 暁子
神経変性/神経疾患におけるエクソソーム ボストン大学 池津 庸哉
免疫疾患におけるエクソソーム 三重大学 瀬尾 尚宏
泌尿器疾患におけるエクソソーム 聖マリアンナ医科大学 佐々木 秀郎
動物モデルを利用したエクソソームの生理学的機能と疾患研究 藤田保健衛生大学 吉村 文
エクソソームによる疾患の診断 国立がん研究センター 吉岡 祐亮
エクソソームの体内動態を利用した疾患治療法の現状と開発 京都大学 高倉 喜信
細胞外小胞顆粒を標的とした疾患診断技術の現状と開発 名古屋大学 湯川 博
エクソソームを用いた疾患治療を標的とした核酸医薬の現状と開発 東京医科大学 黒田 雅彦
間葉系幹細胞のエクソソームを用いた疾患治療の現状と開発 お茶の水女子大学 森田 育男
トピックス
ジカウイルス感染症の最新知見 国立国際医療研究センター 忽那 賢志
疾患特異的マクロファージの機能 大阪大学 佐藤 荘
我が国における肥満外科手術の現状と課題 滋賀医科大学 卯木 智

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