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最新医学 72巻3号(通巻921号)

特集 ゲノム解析に基づく固形がん個別化治療
                       



「最新医学」72巻3号特集は「ゲノム解析に基づく固形がん個別化治療」です。


 2015年1月に米国のオバマ大統領は個別化医療実現に向けたプロジェクトである「Precision Medicine」の提案発表を行いました。  Precision Medicineとは遺伝子情報,生活環境やライフスタイルにおける個々人の違いを考慮して疾病予防や治療を行うという新しい医療の考え方であり,患者を“特定の疾患にかかりやすい集団”に分類し,その集団ごとの治療法のみならず疾病予防を確立し提供していくものですが,費用対効果の観点でも従来の個別化治療であるPersonalized Medicineより優れていると考えられています.
 本特集では,固形がん個別化治療をベースとした臓器別治療の最新情報や実際の国内の臨床現場の現状,米国の状況などについて本領域の第一人者の先生方に詳しくご解説して頂きました.
 また巻頭座談会ではがん治療で国内のみならず世界をリードしている先生方をお招きしてがん個別化治療の歴史から現状や課題そして将来展望まで外科内科基礎の領域を超えて語って頂きました.
 これから大きく変貌するがん個別化治療を是非本誌を手に取ってお確かめ下さい。

論文題名

著者所属

著者名

通巻頁
序論 新潟大学 若井 俊文
[座談会]
ゲノム解析に基づく固形がん個別化治療の現状及びPrecision Medicine実現に向けた将来展望 東京大学 油谷 浩幸
東京大学 間野 博行
(司会) 新潟大学 若井 俊文
[特別寄稿]
GENETICS AND GENOMICS OF CANCER Harvard Medical School Raju Kucherlapati
[臓器別個別化治療]
肺がんのPrecision Medicine 東京大学 間野 博行
個別化医療に向けた肝臓がん・胆道がんのゲノム解析(基礎、診断) 国立がんセンター 柴田 龍弘
乳がん領域におけるprecision medicine 昭和大学 中村 清吾
網羅的遺伝子解析がもたらす胃がん個別化治療の可能性 -The Cancer Genome Atlas(TCGA)と本邦における解析結果の比較から- 新潟大学 市川 寛
婦人科がん領域におけるがんゲノム解析と個別化治療 新潟大学 吉原 弘祐
[日本の現状]
SCRUM-Japan -がん治療開発を指向した産学連携臨床ゲノムデータシェアリングの取り組み- 国立がんセンター 土原 一哉
がん遺伝子診断外来 -院内完結型網羅的がん遺伝子検査(CLHURC検査)を用いたクリニカルシークエンスの臨床応用- 北海道大学 林 秀幸
クリニカルシークエンスの臨床実装
-臨床的解釈と治療への応用-
京都大学 武藤 学
セントラルIRBを生かした多施設ゲノム解析スクリーニングと個別化治療の確立 大阪大学 佐藤 太郎
[米国の現状]
米国におけるPrecision Medicine –NCI-MATCHの進捗、Foundation Medicineの現状、Circulating tumor DNAを用いたバイオマーカー研究 国立がん研究センター東病院 坂東 英明
マイクロRNAの乳がん個別化治療への応用 Roswell Park Cancer Institute 高部 和明
[将来展望]
クリニカルシークエンスに関わる日米の医療制度比較 東京医科歯科大学 池田 貞勝
Precision medicineの実現に向けたBioinformaticsの役割と提言 新潟大学 奥田 修二郎
Precision Medicineの医療費を考える
-ゲノム解析に基づく個別化医療の費用対効果分析-
新潟大学 赤澤 宏平
痛みのClinical neuroscience
(21) 痛覚系やその他の感覚系と精神疾患 愛知医科大学 西原 真理
肉眼解剖学者がみたヒト大脳の立体構造 24
最終回 金沢医科大学 篠原 治道
ノーベル賞と医学の進歩・発展
(42)  がん遺伝子 京都大学 前田 道之
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