書籍詳細

「タバコ」が原因で起こる病気は「喫煙病」です。
喫煙はまわりの人々の健康にも多大なリスクを与えます。
「喫煙病」についてEBM に基づき、今までまっていなかった「喫煙によるリスク」を学問的に体系づけて「喫煙病学」とし、分りやすく解説しました。
書名  キツエンビョウガク
「喫煙病学」

著者   医療法人いのクリニック理事長
  群馬パース大学客員教授・医学博士
 井 埜 利 博 監修
定価 本体 6,000 円 +税
発行年月日 2007年7月20日発売
頁数 360頁
ISBN 978-4-914909-39-0
分類コード C3047
目次

第1章 喫煙および禁煙活動の歴史    
1. 「嫌煙権運動」スタート    
2. 流れを変えた「嫌煙権訴訟」    
3. 専売公社から日本たばこ産業株式会社へ民営化    
4. 「分煙」がキーワードに    
5. 「健康増進法」と「たばこ規制枠組み条約」の制定    
6. 「禁煙タクシー訴訟」実質勝訴に    

第2章 タバコ煙中成分の化学   
1. タバコ煙の物理化学   
2. タバコ煙中の発癌性のある毒物   
3. 環境タバコ煙(Environmental Tobacco Smoke:ETS)の性質・成分 
4. タバコ製造中の添加物   

第3章 タバコ煙の生体内・環境内指標   
1. 能動喫煙の評価   
2. 受動喫煙の評価   
3. 我が国における受動喫煙評価のガイドラインの現状と問題点   
4. 環境内指標を用いた受動喫煙調査の結果・今後の課題   

第4章 喫煙とニコチン依存症   
1. 喫煙は治療の対象となる病気   
2. ニコチン依存症のメカニズムと新薬の開発   
3. ニコチン依存症の診断と喫煙量の客観的な把握   
4. ニコチン依存症の重症度の診断基準と治療方針の試案   

第5章 成人領域での喫煙と健康障害 
喫煙による呼吸器疾患 
1. 喫煙の肺に及ぼす影響 
2. 慢性閉塞性肺疾患
    (Chronic Obstructive Pulmonary Disease;COPD)   
3. 気管支喘息   
4. 間質性肺疾患   
5. 呼吸器感染症   
6. 自然気胸   
7. 睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)   
8. Goodpasture 症候群   
9. 過敏性肺炎   
10. 術後呼吸器合併症   

喫煙による発癌   
1. 癌の疫学   
2. 喫煙と癌の疫学   
3. タバコ煙   
4. 癌原性物質   
5. 肺癌における多段階的発癌説と気道の形態学的変化   
6. 喫煙と肺癌   
7. 喫煙とp53遺伝子   
8. 喫煙関連肺癌感受性遺伝子   
9. PhaseT酵素の種類   
10. PhaseU酵素の種類   

喫煙による循環器疾患・その他の疾患   
1. 喫煙が心血管に及ぼす影響   
2. 受動喫煙と循環器疾患   
3. 禁煙により期待される効果   
4. 虚血性心疾患   
5. 脳血管障害   
6. 大血管疾患   
7. 末梢血管疾患   

受動喫煙による健康障害   
1. 受動喫煙の背景   
2. 我が国の喫煙状況   
3. タバコ煙の種類   
4. タバコ煙中の有害物質   
5. ETS曝露の証拠   
6. 受動喫煙の急性影響   
7. 受動喫煙の慢性影響   

喫煙による口腔・歯科疾患   
1. 日本人の歯の健康との関係   
2. 能動喫煙の影響   
3. 次世代への影響   

第6章 未成年の喫煙   
1. 青少年の喫煙実態   
2. 中高生の喫煙行動の関連要因   
3. 青少年の喫煙行動に影響を与える環境要因 
4. 青少年の喫煙防止対策     

第7章 小児の受動喫煙と健康障害   
1. 2006年米国公衆衛生総監報告まとめ   
2. 生殖および発達における受動喫煙による健康障害   
3. 小児の呼吸器に対する受動喫煙による健康障害   
4. その他の疾患   
5. 心の受動喫煙   

第8章 妊婦の喫煙と子どもの健康障害   
1. 妊娠の成立と維持   
2. 胎児の形成   
3. 胎盤の異常   
4. 胎児発育・早産・破水   
5. 乳幼児突然死症候群
     ( SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)   
6. 母乳哺育   
7. 生後の問題   
8. 禁煙の重要性   

第9章 喫煙問題解決における医療従事者の役割   
1. 英国医師会の歴史的な取り組み   
2. 我が国の医師の活動   
3. 世界医師会決議   
4. タバコ病としての認識   
5. 医学部における喫煙規則状況   
6. カルテの喫煙に関する問診調査   
7. 医学研究者とタバコ産業との関係   
8. それぞれの立場でのかかわりを   

第10章 喫煙治療学としての禁煙指導・支援   
一般外来・禁煙外来での指導   
1. 禁煙指導・支援の歴史   
2. 一般外来における禁煙指導・支援の方法   

インターネットプログラム-禁煙マラソンとストレスマネジメント-
1. 禁煙マラソンとは   
2. 禁煙開始時のストレスマネジメント   
3. 禁煙継続時のストレスマネジメント   
4. 支援者育成プログラム   
5. 禁煙支援における procedure(手順)と禁煙成果の関係   
6. ソーシャルサポートとしての支援コミュニティの形成   

小児の禁煙外来(卒煙外来)での指導・支援   
1. 子どもへの禁煙治療の重要性   
2. 子どものための禁煙外来の実際   
3. 卒煙外来の普及を   

歯科臨床での指導・支援   
1. 歯科臨床と喫煙   
2. 歯科治療への影響   
3. 歯科における禁煙指導・支援 

第11章 受動喫煙の害から守る環境対策 
1. 受動喫煙に関する法律、ガイドライン   
2. 評価方法   
3. 一般の建物における受動喫煙対策   
4. 中小の飲食店で可能な受動喫煙対策   
5. 大型施設における受動喫煙対策   
6. 移動する空間(列車内)における受動喫煙   

第12章 学校における禁煙教育   
1. いつから喫煙防止教育を始めるか?   
2. タバコについて伝えたい知識   
3. 喫煙防止授業の形態   
4. 喫煙防止授業の実際   
5. 学校敷地内禁煙化と喫煙防止   

第13章 喫煙検診    
尿中コチニンからみた児童の受動喫煙-喫煙検診の経験から?
1. ニコチンとコチニン   
2. 喫煙検診のプロトコール   
3. 検討項目   
4. 喫煙検診の成績   
5. 喫煙検診の成績についての考案   

第14章 喫煙病学の将来と方向性    
1. 日本専売公社から日本たばこ産業株式会社へ   
2. 未成年者喫煙禁止法の弊害と将来の防煙対策   
3. 喫煙実態調査   
4. 喫煙と禁煙の健康影響に関する研究   
5. 禁煙支援に関する研究   
6. 受動喫煙対策に関する研究   
7. 喫煙の経済影響に関する研究   
8. たばこ規制枠組み条約(FCTC)の発効   

索 引  

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