2万例を超える難治MRSA感染症の治療相談から、「自信を持って治せる実践感染症治療法」をスライド形式(カラー)で分かりやすく解説した珠玉の1冊.
外科・整形外科領域が中心ですが、難治感染症治療のヒントがたくさん載っています!

書名 実践から学ぶ!治せるMRSA感染症
監修 大阪大学医学部附属病院 感染症制御部 副部長
 浅 利 誠 志
定価 本体 4,000 円 +税
発行年月日 2014年4月
頁数 330頁
ISBN 978-4-914909-57-4
分類コード C3047
目次 目次

1. MRSA院内感染の現状は?
  米国:MRSA感染者数 94,360名,死亡者:18,650名/2005年
  日本におけるMRSA感染者数
  日米のMRSA治療の現状
  繰り返す難治性MRSA感染症

2. 抗MRSA薬の組織・臓器移行性の検証
  抗MRSA薬の組織移行性と適正選択
  組織移行性からみた抗菌剤有用性
  VAP関連MRSA肺炎の治癒率

3. 抗MRSA薬の組織移行性一覧表
  抗MRSA薬の特徴と組織移行性
  MRSAに有効な抗菌薬の組織移行性一覧表
  抗MRSA薬以外の有効な抗菌薬

4. 抗MRSA薬適応症の検証:VCM適応症の日米比較
  抗MRSA薬と適応症:日本
  抗MRSA薬と適応症:日米比較

5. 抗MRSA薬選択時の落とし穴:感受性結果で判断すると失敗します
  MICの測定法
  MBCの測定法
  MICとMBCの比較
  VCM:新たなMIC基準
  VCM治療時のMRSA菌血症の成功率
  VCMのMIC分布
  VCM-MICは測定法で異なる

6. VCMヘテロ耐性株とは
  ヘテロVISAと長期VCM治療
  CA-MRSA,HA-MRSAとは?
  HA-MRSAとCA-MRSAの比較

7. 抗菌薬選択時の有用性指標:AUICで判断すると失敗します
  投薬後の血中薬物動態と投与設計
  抗菌薬の治療効果が期待できる指標

8. 2つの意味でTDMは大切!
  抗MRSA薬:ピーク・トラフ値の比較

9. 目で見るMRSA
  黄色ブドウ球菌の感染機序と病原性
  膿が過剰に溜まるということは?
  過剰畜膿⇒免疫暴走!
  感染病理から見たMRSA治療薬の選択基準
  実践的な感染症治療薬選択のコツ

10. MRSA感染:VCMと経口剤の使分け:
  左肩関節骨折後のMRSA感染治療例
  VCM単剤治療経過:1
  VCM単剤治療経過:2
  起因菌:MRSE,MRSAの薬剤感受性結果
  MRSA肩感染:感染時&寛解時のMRI画像
  MRSA肩感染:感染時&寛解時のXp画像

11. MRSA感染:早期鎮静化の重要性:
  MRSAによる感染性心内膜炎IEの治療例
  症例:11M,女児,MRSA-IE
  第3病日:ARDSにより人工呼吸管理開始
  第11病日造影CT:病巣転移拡大
  右肺動脈瘤の経時的変化
  MRSAによる感染性心内膜炎治療経過
  感染性心内膜炎治療経過:減薬法

12. LZD:安全・安心な使用法
  2剤併用で強く,短く,適正に叩く
  2剤併用でCRPが陰性化しない場合

13. THA術後MRSA感染:最高難治症例 〜初期治療が難治化を防ぐ〜
  THA術後MRSA感染:79歳,男性,臨床経過
  THA術後MRSA感染症:治療戦略
  THA術後のBF形成(難治性化例)
  THA術後MRSA感染:治療経過概略
  THA術後MRSA感染:手術時・退院時

14. MRSA難治性感染症の新たな治療法
  Step1. 2剤併用で微小膿瘍の存在と掻把の必要性を知る
  Step2. 3剤併用で深部病巣部への薬剤移行を図る
  Step3. Tree-Stage Treatmentで完治を確認
  初期治療薬剤の組み合わせ:重症感染症
  CRP陰性化後、長期経口剤を服用する理由:結核治療はなぜ長い?
  病巣深部へのMRSA治療薬の移行性

15. MSSA感染症治療:考え直そう!
  MSSA骨髄炎治療例:11歳 男児
  MSSA骨髄炎:治療経過
  MSSA骨髄炎:減薬法
  MSSAの薬剤感受性結果
  MSSA骨髄炎治療薬:参考データ
  MSSA感染症:実践に有効な治療薬
  MIC値:判読時の落とし穴

16. TSST-1陽性MSSAによる深部感染治療:
  初期治療薬の違いでこんなにも治療期間が違う
  同一菌(TSST-1産生MSSA菌)感染による深部感染のMRI画像
  早期鎮静化治療により19日間で退院した症例
  早期鎮静化治療した症例のMRI画像比較
  退院まで105日要した症例
  早期鎮静化治療不十分な症例のMRI画像比較
  ブドウ球菌性皮膚熱傷様症候群:表皮剥離毒素(ET)

17. 緑連菌によるIE+弁輪周囲膿瘍治療:術前治療
  緑連菌によるIE+弁輪周囲膿瘍治療:術後治療
  感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2008年改訂版)
  起因菌:Streptococcus sanguisの感受性結果
  緑連菌によるIE:心尖掻把と人工弁置換

18. E.faecalisによるIE:動脈弁狭窄症置換術後
  Pt:75歳,男性,IE治療経過
  起因菌:E.Faecalisの感受性結果
  抗菌薬の選択:原因菌が判明している場合

19. TKA術後:M.fortuitum+MRSE混合感染例
  M.fortuitum感受性結果(72時間判定)
  M.fortuitumについて
  TKA術後:M.fortuitum感染の経過

20. 緑膿菌骨髄炎の新たな治療法
  52歳,女性,左中指術後・化膿性骨髄炎:治療経過(起因菌:緑膿菌感染)
  52歳,女性,左中指術後,化膿性骨髄炎:画像
  76歳,男性,69kg,TKA術後:緑膿菌感染 PIPC/TAZ→LVFXで2回再燃
  76歳,男性,69kg,TKA術後:緑膿菌感染 PIPC/TAZ→LVFX+CLDMで完治

21. インプラント抜去or温存かの判断
  Aの経過:抜去不要(2剤治療でCRPが速やかに陰性化した場合)
  Bの経過:多くの場合抜去不要だが長期治療必要(初期2剤治療中,CRPが0.5〜2.0で横這い)
  Bの経過:多くの場合抜去不要だが長期治療必要(減薬中,CRPが増悪した場合)
  Bの経過:経口剤に変更後,CRPが(-)しない場合(薬剤透過性亢進作用によるCRP陰性化の方法)
  Cの経過:温存と抜去が50%ずつ(CRPが2.1〜3.0で横這い)
  D&E.の場合:基本的にIP抜去!(2剤治療:CRPが3.1↑で横這いの場合)
  併用治療後のCRP値に基づく抜去・温存の判断:私見

22. ST合剤減感作療法
  ST合剤減感作療法:5日間コース
  ST合剤減感作療法:発熱がみられた場合

23. こんな時どうする?:小技編
  イリザロフ(CLIP DRIVE)刺入部の治療
  早期に退縮しない術後創部痂皮の処置
  治らない乳児のMRSA結膜炎
  0.2%MINO軟膏の作り方
  脂溶性抗菌薬の賢い使い方

24. 掻把しきれない感染部位の位置
  ルート先端からMRSAが検出されたら
  バイオフィルム飛散症例
  MRSA除菌で術後感染率が低下

25. 整形外科で多いサルモネラ症
  サルモネラ食中毒の多彩な病型
  サルモネラ菌:2,500種類にもおよぶ
  軽視できないサルモネラ感染症
  Turtles and Salmonella

26. MRSA感染症の治療ガイドライン
  推奨度とエビデンスレベルの設定基準
  MRSA感染症治療:これまでの治療経験から推奨するメニュー
  黄色ブドウ球菌感受性率比較:2012⇔1994年

27. 耐性菌の新たな伝播経路:1
  耐性菌の新たな伝播経路:2
  耐性菌の新たな伝播経路:3

28. ヨーロッパでのMRSA治療
  PJI:単剤療法 or 併用療法か
  英国におけるMRSA感染管理の成功例

  付:抗菌薬略号/その他の略号一覧 

BACK